本日は京王堀之内に来ています。
土曜日のお昼に、いつもの様に美味しい蕎麦前とお蕎麦を求め、京王堀之内駅より徒歩で25分程の【車家】さんにお邪魔させて頂きました。
駅から徒歩ですと結構歩くことになりますので、散歩好きの私には良かったのですが、歩くことが苦手な方は、京王バスを利用されることをお勧めします。
「帝京大学中高校」か「由木中央小学校」の停留所で下車されると、徒歩4分程です。
また、駐車場も16台分準備があるので、お酒を飲まれない方は、お車で行かれることもお勧めします。
さて、大通りを歩いていきますと、なんと福島よりこちらの地に移築された、日本建築の文化が感じられるとても趣のある築150年の古民家が見えてきます。( 残念ながら外観の写真は撮り忘れ)
この辺りだけまるで田舎に来たかのように、ゆったりとした時間が流れています。
さて、開店時間も早々に、暖簾を潜り早速店内へ。
外観さることながら、太い柱、高い天井に囲炉裏と、とても日本建築の文化が感じられる店内です。
是非、実際に訪問されて、日本建築の歴史と文化を肌で楽しまれてくださいね。
店内はテーブル席とお座敷とあり、計70席ほどの、とても広々としていて、ゆったりとした時間が流れています。
私達は、小上がりのお座敷へと案内頂きました。
4人はゆったりと座れる、とっても広い座卓に2人で座らせて頂きました。
これはゆっくりと蕎麦前を楽しめそうです。
メニューを眺めさせて頂き、ここまで歩いてきたので、カラカラになった喉を潤すべく、まずはビールをお願いします。
エビスの中瓶です。
小グラスに注ぎ、乾杯。
お蕎麦屋さんで頂くこの最初の一杯のビールが堪らないですよね。
一息ついたところで、本日の酒の肴を選ぶべく、メニューを改めてゆっくりと眺め、魅力的な品々の中から、
とても柔らかく、それでいてとてもジューシーに焼かれた【鴨ロース】をお願いします。
焼き具合も絶妙ですね。
一枚一枚、丁寧に焼かれていることが、焼き目からも伝わってきますね。
細く切られたネギを軽く巻いて一緒に頂くと、口の中で鴨肉の旨味がじゅわっと広がります。
美味い。
是非、注文いただきたい逸品です。
そろそろビールの瓶も空きそうなので、日本酒をお願いします。
一杯目には福井の黒龍酒造さんの【黒龍】を頂きます。
日本酒をお持ち頂いた同じタイミングで、先に注文していた、
【かぼちゃ豆腐の海老そぼろがけ】に、
車麩に味がとっても染みていて、麩だけをちびちびとやっているだけでいくらでも日本酒が進んでしまいそうな、【子持ち鮎の煮付け】も出していただきました。
子持ち鮎のプチプチとした卵の触感も楽しんでいると、日本酒の杯もついつい進み、
【黒龍】をお代わりさせて頂きます。
同じ銘柄の日本酒に関わらず、お猪口も、片口に合わせてわざわざ取り換えて頂きました。
こういう細部に行き届く、おもてなしがとても嬉しいですよね。
さて、その後も日本酒のお代わりを重ね、蕎麦前を存分に満喫させて頂いた頃合いなので、そろそろお蕎麦をお願いさせて頂きます。
暫し待っていると、お盆と笊、そして蕎麦猪口と、すべての色が調和され、見た目にもとても品のある【おせいろ】を出していただきました。
毎朝自家製粉した、鮮度抜群のフレッシュなそば粉で打たれているとのお蕎麦は、
写真からも伝わる通り、瑞々しく、とても丁寧に切られています。
一口手繰ると、しっかりとしたコシとのど越し、そして蕎麦の香りを楽しめます。
美味い。
お蕎麦を手繰る箸が止まらないです。
友人が頼んだ、そばの実の中心部にある、一粒からごく少量しか取れないさらしな粉だけを使った贅沢な【さらしなの生一本】は、透き通るような白さが大変に美しいです。
一口手繰ると、すっと喉に入っていく、とても食べ味の軽いさわやかな蕎麦です。
いずれのお蕎麦も、店主のこだわりがとても感じられる逸品で、本当に美味しかったです。
あっという間に手繰り終え、最後に蕎麦湯でホッと一息つき、お会計。
ご家族連れも多く、広々とした店内なので、小さなお子さんものびのびと美味しそうにお蕎麦を召し上がっていらっしゃいました。
次回は【出羽の田舎切り】を楽しませて頂きたいと思います。
駅から少し離れてはいますが、歴史を感じられるお蕎麦屋さんでのゆったりとした蕎麦屋酒のひと時を楽しませていただき、本日もお昼間から上機嫌。